【山中慎介vsネリ】再戦を見た感想を元プロボクサーが書きました

山中慎介vsネリ再戦の感想

えー、最初に簡潔に感想を書きますと…

僕が今まで見た中で最悪の世界戦でした。

何が最悪って言わずもがな…ネリです。

山中選手は何も悪くない。そして、最後まで清く潔くてカッコよかった。本当にお疲れ様でした。

そして、僕もめちゃくちゃ悔しいです。

多くの心あるボクシングファン、「正しい眼」を持ったボクシングファンは同じように想ってることでしょう。

そう心から想います。

再戦にかけた山中選手の気持ちを考えると胸が痛い

前日計量でバンタム級のリミットである「53.5キロ」を2.3キロもオーバーするという大失態を犯したネリに対して、山中選手は「ふざけんなよ、おまえ!」そう声を荒げ、控室に戻る際に悔し涙を浮かべていたといいます。

この涙が全てを物語っていますよね?

想像できますか?この気持ちを…。

ネットニュースなどには「ネリは再計量時に54.8キロ。『1キロしか落ちず』リミットを1.3キロ上回る結果となった。」とありますが…

ボクサーとして試合を経験したことがある人、それなりの減量を経験した人なら絶対に分かると思いますが…

「1キロしか」じゃないんですよね。

「1キロも」なんですよ。

計量当日に1キロも落ちるわけがないんですよ。フツー。

つまり多くの記事にも書かれてますが…

ネリは最初っからバンタム級に落とす気なんてないんですよね。絶対に。

それがすぐに山中選手はわかったんでしょう。だから、目に悔し涙を浮かべたのでしょう。

自分の人生の大切な時間…つまり「命」をかけて、もっと言えば家族との時間…つまり「家族の命」をかけて試合に臨む自分の想いを踏みにじられたように感じて…

当日計量では体重差はそれほどないから!というど素人の意見に腹が立つ

ネリの愚行にも心底腹が立ちますが…

Twitterなどで見かけたこのような意見にめちゃくちゃ腹が立ちました。

・当日計量でネリは58キロ以下の制限を守った。だからネリにも負担はあった。

・ネリは当日計量後60.1キロまで増えたけど、山中も59.2キロまで増えてる。体重差はほとんどない。

↑このような意見。

「ど素人の意見」と書きましたが、僕が見た中には元ボクサーと名乗る人がこのような意見を述べていたりしていて…

もうなんというか…絶句でした。

いや、その元ボクサーもど素人と言ってよいでしょう。知ったかぶるな。

山中の当日の体重は、59.2キロ。頬がこけギリギリに絞ってからの増量と減量に苦しまない増量では、回復度が違ってくる。ネリは、計量当日に計1.7キロを落としたが、本気で減量してきたボクサーは、この段階では、数百グラム単位でしか落ちないもの。栄養士に責任をなすりつけていたが、やはり確信犯だったのだ。まるで合法の“体重ドーピング”である。
引用元:4階級上の体重だったネリの暴挙に汚された元名王者山中慎介のラストマッチ | THE PAGE(ザ・ページ)

↑これが「ボクシングを本気でやったことがある人間」「ボクシングに精通している人間」の意見でしょう。

てか、当日計量なんて(語弊があるかと思いますが)おまけみたいなもんだから!

前日にバンタム級のリミットまで落とす必要があるわけだからね?それがルールだから。

完全に反則負けだから。なんでネリの戦績に「負け」がつかないんだろう?不思議すぎる。

ネリは強い?いえ、弱いです。

ネリは強い。そういう意見があります。

ハッキリ言ってネリは弱いです。めちゃくちゃ弱い。はい。

いや、僕よりボクシング技術もパワーもあります。

一般的なボクサーよりもあるでしょう。というかあります。笑

フツーに僕なんかやったら…ボッコボコです、ごめんなさい。

ですが、弱いです。

「強い」の定義を「身体能力」などに絞るのであれば「強い」です。文句ないです。

ですが、弱い。

この場合の定義は…言わずもがなです。

察して下さい。

現在世界チャンピオンではないですし、これから先も世界チャンピオンであるべき人間ではありません。

そして、そして、山中選手は強い。めちゃくちゃ強い。

最後に

本当に最悪の世界戦でした。山中慎介という偉大な日本人世界チャンプの気持ちを踏みにじり、多くのボクシングファンの気持ちを踏みにじり、都合の良い言葉をつらつらと並べるネリは、ボクシング界から永久追放でよいでしょう。

山中選手の命に関わる問題でしたよ?本当に。

いや、同じ階級であっても、プロであってもアマチュアであっても…
どんな試合であってもボクシングの試合である以上、命に関わってきますが…

それは当たり前の話。

その前提有りきで「更に!」という意味で本当に危ない試合でした。

元々パワーのある選手が2階級上の体を作ってきてるんです…

一方山中選手は過酷な減量を乗り越えバンタム級…

本当に危険な試合でした。

山中選手の命が無事であって本当によかった。

今後このような世界戦(というかネリのような選手)が出てこないように「徹底してほしい」そう強く願います。

追伸

あと「だったら減量なんてしなければよいのに」という意見に対して

「だったら」が何にかかってくるのか分かりませんが…

たまに見かけるこの「減量なんてしなければよい」という完全に的外れな意見にも腹が立ちますね。

自分の言動を恥じたほうが良いですよ?こういうこと言う人は。

本当に頑張ったことがある人間は頑張ってる人間を笑わない。

そして、認知的不協和に耐えられないからといって、レベルの低い自分の都合の良いように物事を解釈しない方が良いですよ?

そう想います。はい。