恐怖の大王再来?落ちてくる中国の宇宙ステーション

中国の宇宙ステーションがヤバイ?件

空から何が?

天宮1号が落ちてくる。天宮?何それ?と疑問に思う人もいるかもしれない。日本の宇宙開発では、打ちあげる人工衛星は仮名の名前がつけられる。現在漢字を使うのは日本と中国とということになれば、漢名の飛行物体はもちろん中国以外にはない。天宮は、2011年に打ちあげられた中国の宇宙ステーション試験機である。

迷惑な帰還

すでに1年に運用を終え、現在は制御不能となっている。そして今年末から来年の1~4月中に地球上へ落下するという。
どこ?といわれても、はっきりしたことは判らない。判っているのは、北緯43度から南緯43度のどこかに落下するということだけである。北(半球)は北海道南部、南(半球)はオーストラリア大陸のタスマニア沖を南限とする南北中緯度帯のどこかである。大半は海だが、北半球の大陸とアフリカ、南米、オーストラリアには当然大都市がある。直撃したら無論ただではすまない。

本当に大丈夫?

ちなみに、天宮1号の自重は約8・5トン、そのうち大半は燃え尽きる模様だが、燃え残る残骸が100キログラムと推定される。それでも、うまくすれば空気中で爆発して粉々になるかもしれない。最近東日本各地で、夜明るい火の玉が落下する現象が観測されたが、それと似た発光現象が、運が良ければ見られるかもしれない。反対に、運が悪ければ、100キロの燃える金球が直撃するかもしれない。まさか恐竜絶滅の引き金になった隕石ほどの威力はないが、以前ロシアで多量の煙を長引かせて斜めに空を落ちていった隕石というのもあった。落ちるのは夜とは限らないので、またそうした白昼の悪夢が再現される恐れもある。

一応安心だが

科学者たちは、10人が10人ともほぼ口をそろえて、人的被害や災害の可能性を否定する。確かに、隕石などで人が死亡したという報告例は、知られている限り無い。かなり前、旧ソ連の原子力人工衛星が空から落ちて来るという事故があったが、それも結局被害はなかった。

「空から恐怖の大王が降ってくる」という「大予言」が世間を騒がせたのは、つい20年前だった。それは根拠のないヨタ話に過ぎなかったが、今回は一応心にとめておいたほうがいいだろう。夜空を仰いで宇宙に思いをはせるのはもちろんいいことだが、中には無粋な話題もとんでくる。それも、話のタネにはなるわけだが。