泣きたい時に見て欲しい映画『いま、会いにゆきます』

泣きたい!と思った時に見て欲しい映画『いま、会いにゆきます』

私が今までで一番感動した映画は何ですか?と聞かれたら、迷わず『いま、会いにゆきます』だと答える。だいぶ前に見た映画だが、今でもはっきりと覚えているし、考えただけで涙が出そうになる。泣きたい!と思った時にぜひ見て欲しい映画だ。

あらすじ

秋穂巧(中村獅童)は、1年前に最愛の妻、澪(竹内結子)を亡くし、自身も奇病に悩まされながらも息子の佑司と二人で助け合って暮らしていた。澪が亡くなる前に残した「1年たったら雨の季節に戻ってくるから」という言葉通りに、1年後になぜか戻ってきた澪。しかし、彼女は過去の記憶をなくしてしまったいた。自分を母だと慕う佑司と妻だという巧と共同生活を送る澪。しかし、別れはあっという間に訪れるのだった。

澪の残した絵本

この作品のキーポイントとなるのは澪が残した絵本。巧と佑司はその絵本があったから、澪が戻ってくることも、澪が記憶をなくしていることも全部わかっていた。この絵本がとても素敵なのだ。絵も、話も、とても可愛らしい。
死んだ人はアーカイブ星に行き、自分は1年後の雨の季節に戻ってくる。しかし、雨の季節が終わればアーカイブ星にまた戻らなくてはいけない。
自分自身が死んでしまうこと、しかしその後に起こる不思議で大切な出来事、それを伝える手段が絵本というのがとても素敵だ。もう、それを見るだけで涙腺が緩んでしまう。映画のエンドロールでその絵本の内容が流れるのでぜひそこまで見て欲しい。

不思議な体験

「死んだのに1年後に戻ってくる」という一見突拍子もない内容なのに、不思議とスッと飲み込めてしまう。言ってしまえばSFの類になるのだろうが、それをあまり感じさせない。夫婦の関係、親子の絆、家族のありかた。いろんなことを考えらせられる。

親と子の関係

この話では親子関係がはっきり見える瞬間というのがあまりない。巧と佑司は立場が逆転してしまっているし、帰ってきた澪は佑司のことを覚えていなかったからだ。巧が病気だからと、とてもしっかりしている佑司だが、澪が生きているときは澪にとても甘えていただろう。しかし戻ってきた澪は佑司のことを覚えていない。
よくある親子関係が見えないのに、たしかに3人は家族だった。見える関係がいくら複雑でも、家族は家族なんだと感じた。

とにかく泣ける

この映画は、何回も泣ける。わかっていても泣いてしまうのだ。最初から、見ている方も、登場人物たちも、全員が全員「この後悲しい別れをしなければいけない」とわかっていて進む物語はあまりないと思う。もちろんこの話の本質はそれはだけではないが、やはりそこに向かって進む話である。だからこそ、悲しいとわかっていて、敢えてそれでも見たい!という方はタオルとティッシュを用意して泣くぞ!という気持ちで見て欲しい。